「実はあまりタイプではないんですよ。プロフィールを拝見してもとくに魅力を惹かれないというかなんというか。」
「そうなんですね。私は実際にお会いしていますが、写真よりもずっとお若く見えますよ。書いているプロフィールも舌足らずの部分があるかもしれませんが、書いていない部分にたくさん魅力がありますよ。」

このような調子でまたもや平行線だが、平行線を打ち破る一言があった。

「真理子さんからどうしてもどうしてももりおさんにお会いしたいとのことで、今回のご紹介となったわけでして、なんとか真理子さんにチャンスを与えてあげていただけませんか?一度お会いしてからお断りされるのはもちろん構いません。それはご縁がなかったと言う事です。一度、一度だけです。お会いするだけでもお願いできませんでしょうか。真理子さんだけでなく、私からもこのとおりお願いいたします!」

担当者は突然立ち上がり深々と頭を下げた。

これほどまで俺のことを思って。。とはみじんも思わないけれど、ここまで態度で示されて、ごめんなさいは言えない。一度会うはいつか自分も思ったポリシーだ。

「わかりました。よろしくお願いします。」

自分の一言で空気が若干和んだように思えた。

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