もう季節が少し変わっている。振り返るとやはり時間がかかったと思う。変わらないのは待ち合わせの場所くらいで、いつものホテルのロビーだった。

約束の時間の7分前。博子さんはやってきた。写真とは少し違うかな。すべて時間のせいということにしておこう。緊張なのか普段の性格なのかおとなしそうに見える。

「はじめまして。もりおです。」
「お待たせしました。博子です。」

お待たせさせていただきました。本当に。と心の中で返しておいた。

「では、お茶でもいきましょうか。」

この言葉の後は、もはやテンプレート並の流れ作業だ。『木戸に立てかけし衣食住』(気候・道楽・ニュース・旅・テレビ・家庭・健康・仕事・衣食住)。もちろん相手によって具体的な会話の中身は違うものの、こういうものに慣れてしまった自分が少しイヤになる。

歩きながら他愛のない話をするが、やはり口数が少ない人のようだ。こちらからいろいろ突っ込まないと、話は広がりそうにない。時間が経てば大丈夫なのか。それとも博子さんの得意分野なら食いついてくれるかな。とにかくこれからだ。

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