そうですよね。大人が苦手だから、話も弾みませんよね。ではお見合いにならない。かといって、自分から話しかけないことには、そもそも会話が成り立たない。たたき込んだ彼女のプロフィールを必死に思い出す。
よくよく思い出すと弥生さんには、他の人にはない珍しいエピソードがあった。お見合い(相談所)に登録をしたきっかけは自らではなく、周りや親の薦めがあってとのことだった。かなり消極的な活動と言ってもいいかもしれない。
これは聞くべき事ではないので聞けないが、彼女からお見合いを申し込むというアクションはしたことがあるのだろうか。勝手な想像だが、すべて「申し受け」なのではないだろうか。仮にそうだとしても、相談所に登録したことや、最終的に今日こうしてお見合いをする。ということは彼女の意志であってほしい。
気まずくはない沈黙の時間が所々に流れる。露骨に時計を見るのは失礼なので、チラ見しかできないが、わずか15分ほどしか経っていない。まだまだ何ともこれからだな。
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