「結論は出そうにないですか?」

カウンセラーが沈黙を破る。

「はい。その、お付き合いを続けようかなとは思います。なんとなくですけれど。」

「なんとなくでもいいと思いますよ。また悩んだらいつでもご相談にのりますね。」

「ありがとうございました。」

いつものように見送られ部屋を出る。コンパクトに言いくるめられた感を全身に受けながら、エレベータに乗り込んだ。決してすっきりはしない。鏡があれば口はへの字に曲がったままだと思う。

帰り道にスーパーに寄って、普段買わないお酒を買ってきた。お酒でもやもやが解消されることはないだろうが、自分なりの「やけ酒」だった。それからはあまりよく覚えていない。とにかく翌朝だ。

やけ酒と言っても二日酔いもなく、通常通りの出勤、仕事だった。仕事中になっていまさら、昨日はありがとうございました。と七菜子さんにお礼のメールを忘れていたことに気づく。まあいいか、よく考えたら向こうからも届いていないし。

そんなこんなでお昼休みになった。お昼にメールをするか、携帯を見ながら考えていたまさにその時、電話が鳴った。

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