デザートは終わり、2人とも次の出方を伺う展開となる。

「あの、もりおさんこれからなんですけど。」

「行きますかそろそろ。」

「それが、ごめんなさい。私急にどうしても外せない予定ができちゃって。」

「え、そうなんですか?」

「いつ言い出そうか迷っていたんですけど、会った途端に言うのもがっかりさせちゃうと悪いなと思って。ごめんなさい。」

「いえいえ、時間間に合います?」

「はい、時間は大丈夫です。」

そうなのか。予定ってなんだろう。自分みたいにお見合いかな。男性のスーツと違い、女性は特別に気合いを入れて着飾らない限り、次がお見合いだろうが判断はつかない。

「遅れるといけないのでもう出ましょう。こちらこそ全然気づかなくてごめんなさい。」

「いえいえ、ホントに私こそごめんなさい。」

会計を早々と済ませ、急ぎ目にお店を出る。

「今日は残念ですけど、次ですね。」

心愛さんがフォローの言葉をかけてくれる。

「そうですね。また次回ということで。」

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