そういうこともあってすぐに返事はしなかった。麻美子さんとのメールのやりとりを考えると1日空いても問題はないだろう。むしろちょうどいいかもしれない。

翌日会社で有給の申請をする。

上司からいただいたお返事は、

「この仕事忙しいときに休んで何するの?」

という、心温まるお返事だった。すんなり通ると思っていただけに予想外に戸惑う。正直に婚活のためと答えると、いろいろとややこしいことになりそうだ。

「ちょっと家のことをいろいろとしないといけなくなりまして。」

「独身なんだから、休みの日に家のことなんてできるでしょ。」

「家のことってあの、実家のことです。」

「ふーん。実家のことね。お前兄弟いなかったっけ?」

「いるんですけど、僕長男なので。」

これまで休みの日にお見合い相手に会うスタイルの婚活で、会社という存在は全く気に留めなかった。ところが平日という未知の領域に踏み込むと、こんな身近に敵が存在していたとは。

これ以上の追求はなかったので、今回有給は手に入った。だが同時にそうそう使える手でもないことが判明した。何かあるたびに「調査」が入るだろう。今後本当に使うべきときのために大事なカードは残しておかなければならないと感じた。

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