「もりおさんの片付けは進みました?」

あ、そうだった。片付けるって言ってたな俺。

「ほどほどに片付けましたよ。普段から散らかしてるとだめですね(笑)」

ととっさに小さな嘘をつく。片付けには全く取りかかっていない。

「もりおさんそうは見えませんよ。すごく几帳面そうに見えます。」

「ありがとうございます。麻美子さんをお招きするときは見違えるように綺麗にします!」

「よろしくお願いします。」

せっかくの麻美子さん発の会話になったものの、やはり目標には程遠い。そうこうしているうちに料理は揃った。こういったところで空気の流れを変えたい。強引にでも流れを作らなければ。目の前の料理に箸をつけながら思い切って切り込みにかかる。

「麻美子さんと、えーっと今日で何回目でしたっけ?2回?3回目?お会いするの。」

「3回目ですよね。もりおさんにお会いするのは。」

「3回目って一般的にどんなデートするんでしょうね。」

「どんなって中身のことですよね。もっと仲良くなるデート?自分で言いながら意味がよくわからない(笑)。」

「うん。ちょっと意味がわからない(笑)」

「もうそろそろタメ口なんてのもありですよね。」

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