映画館に到着。ファンらしき人はパンフレットを買ったりとそれなりに盛り上がっているようだ。なんちゃってファン、いやファンでもない自分にとっては完全に第三者目線だ。

指定席へ向かう。2席あるどちらも選べるとはこの部分だけ考えれば贅沢な映画だ。麻美子さんが左側に座るであろう事を仮定し、自分は右側に座る。

ふと我に返ると、一体一人で何やってるんだろうという気持ちになるが、まわりのカップルを見ても特に羨ましいと思わない。なぜなら明日はこれが現実になるから。明日はこれが現実になるから。と繰り返し言い聞かせて、意味もない行動を正当化する。

映画が始まる。本編までの予告が長い。配給会社が同じだからかこれと関係ない映画の予告もちらほら。ただその中に自分が見たい映画があったのでこれにだけは興味をそそられた(笑)自分の興味がある映画はおよそ半年後に上映らしい。そのときは今日みたいに2回でなく、麻美子さんと1回だけ見ようと思う。

映画自体はドラマを見ていたからだいたいの流れはわかった。普段ドラマを見ていたファンのリアクションで、この場面は驚くところ。この場面は笑うところというポイントを教えてもらえた。

映画が終わってからの会話のシミュレーションは、もういいだろう。会話の展開までは空想できない。さすがにやめておこう。

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