「これからちょっとお茶でも行く?」

「そうだね。小腹も空いちゃった。」

言い出したのは麻美子さんの方だった。

喫茶店まで向かう間に、映画の感想がどうのこうのと麻美子さんは喋り続ける。珍しく饒舌な麻美子さん。それだけ心を開いてくれているのだろう。

近くの喫茶店へ。もうそろそろ落ち着きを取り戻し、普段の様子に戻る。

「今日ね、これからなんだけど。」

今度言い出したのは自分だった。

「もりちゃん、ごめん。今日ね遅い時間からなんだけど仕事あるんだ。」

「え?そうなの?」

「うん。ごめん。」

「じゃあまた今度だね。」

「会ったときに言ったら、テンション下がっちゃうかなと思って。」

「まあそうだね(笑)」

これまでいい気分で進んできただけにショックは大きい。とはいえ仕事のカードを切られては次に打つ手がない。

「時間大丈夫なの?急ぎなら、もう出ようか?」

「ううん。そんなに急ぎじゃないよ。もりちゃん優しいね。ありがとう。」

こちらも映画からお茶の流れ、それから夕飯。とこの程度の考えしか浮かんでおらず、いいように解釈すれば、きりの良いところであがる。という最高の終わり方ではないだろうか。次回以降はきちんと作戦を練っておこう。

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