「当時」の話に興味をひかれたが、いつかの彼氏とやらを聞き出しても、今ここでメリットはないと判断し、話題を少しずつずらす。今日の目標は真剣交際の告白だ。過去に思いをはせてもらっている場合ではない。

「そうなんだ。多分その頃とはいろいろリニューアルして変わってるんじゃないかな。俺ね、実は行ったことないんだよ。」

「え?そうなの?もりちゃん水族館行ったことないの?」

「小学校の遠足とかで行ったけどね。」

「ああ、そういうのか(笑)」

本当はこちらも当時お付き合いをしていた人と行ったことがあるのだが、自分から当時の話を展開しては話をずらす意味がない。学生の時以来ということにしてわくわく感を前面に押し出そう。

水族館の話題もひととおり一巡したところで「そろそろ行こうか。」とお店を出る。

話題の端々で、麻美子さんが水族館を楽しみにしている感を出してくれた。強引にわくわく感を出している自分とは違って楽しんでくれそうだ。作り笑顔ならぬ作りわくわく感を悟られないようにして、もちろん自分も楽しもう。

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