そんなことを言われてもという困惑と、同時にどうして俺が怒られなきゃいけないんだという怒りで頭がごちゃごちゃになる。

ふと目線をあげると、山田さんがこちらをにらんでいるように見える。

しばらくの沈黙の後、息を整えてやっと反論をする。

「いやいや、山田さんちょっと待ってくださいよ。手紙を渡して何が悪いのかわかりません。渡したのは気持ちを伝えるためです。で、どうしていま自分が責められるんですか?泣いたから相手が被害者。泣かせたから俺が加害者ということですか?振られて泣きたいのはこちらです。有里さんが真面目な人だから何なんですか?百歩譲って有里さんの相談所の人に言われるならわかりますが、あなたから言われる意味がわかりません。あなた誰の見方なんですか?あなたの目的は何なんですか?」

こう言い放った途端、山田さんからこいつには言っても無駄だというオーラがじわじわ出てくる。自分としては何か返事をもらわないと、あなたの言うとおりですとは納得できない。

2人とも無言の時間が続く。

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