「お待たせしてすみません!ずいぶん前から待ってました?」「さっき来たところですよ。」普段着の佳奈子さんはお見合いの時とまた違って見えた。お互いがフォーマルでない服装なので何か新鮮な気持ちになる。
「私、こういうところで普段お昼食べないですよ。」そう。彼女の職業は小学校の先生だった。
「普段は学校給食なので、カフェでお昼なんて都会のOLのランチみたい。」こう笑顔で話す姿は誰がどこから見ても嬉しそうだった。おそらくお店選びという名前の試験には通ったと思う。
ソファー席に案内してもらい対面で向かう。思ったより深いソファーのため2人ともご飯が食べにくい。こういうところまで気が回らなかったことは減点対象なのかな。下見しておけばよかった。いや、もし下見をしてもソファー席に1人というわけにはいかないか。
季節は夏。彼女は朝からボランティアで夏祭りの後片付けをしていたらしい。今は夏休みで比較的自由に動けるとのこと。そのためボランティア以外にもいろいろと予定を入れている話をしてくれた。
「しばらく休んでいた英会話を再開したんですよ。あと前から行きたかったテニススクールにも通い始めました。」あれ?確かインドアでDVDとか言ってなかったっけ。全く別人だけれど並行して交際が始まった幸恵さんとやや混乱する。
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