翌朝、メールが届いていた。内容はお見合い結果のお礼と電話に出られなかったことへのお詫び。今日なら電話ができるので都合のいい時間帯を教えて欲しいとのことだった。折り返しこちらの都合の良い時間帯を伝え、あらためて仕切り直しとなった。
佳奈子さんの時は電話をかける立場だったが、電話がかかってくるという立場も緊張するものだな。時間帯を指定しただけで、いつとはわからないので、むしろかかってくるほうが緊張するかもしれない。
10時前だった。幸恵さんから電話があった。他愛のない前置きを挟みつつ、食事の約束を取り付ける。もちろん佳奈子さんとバッティングさせるわけにはいかない。そういったこともあり、次に都合の合う日が意外と先延ばしになってしまった。話を聞いていると仕事が忙しくなってきたらしい。なってきたというよりも、実は最初にお見合いをする前から忙しく、合間を縫っていろいろと自分の予定を組んでいるとのことだった。
佳奈子さんとは別の日にお会いすることになり、これで言い方は悪いが2人を天秤にかけることになった。2人と同時に交際しても相談所からお咎めはない。イマドキのお見合い。を実感する。
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