Cさんは名前を真理子さんといった。相談所独自のひな形でプロフィールが提示された。いつもならパソコンの画面で見るプロフィールを自筆の紙で見るのは新鮮だ。こういうとき字が綺麗な人はかなり得だなと思う。文字の美しさだけでポイントアップ。文字が美しい=性格がいいと勝手に思い込む。いい先入観になる。
ところが。プロフィールをよく見ると、せっかくの申し出ではあるものの、やや自分の理想とは違う。つっこんで言えばかなり違う。さらに言えばあまりタイプでもない。
「私は席を外しますので、その間にもりおさんの気になるところ等をメモしておいて下さい。終わりましたら内線電話でご連絡下さい。あらためて伺います。」
そう言いながら担当者は、コピー用紙の裏面を切ったメモとボールペンを置いて部屋から出て行った。
会議室に一人。空調の音だけがジーと響いている。
どうやって断る理由をつけようかという気持ちと、とりあえずもう少しじっくり見ようという気持ちが入り交じっていた。
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