それでも時間は過ぎていく。気づけば1時間半はたっていた。ディナーを過ごしたとしてはちょうどいい時間くらいだった。
「そろそろ行きますか。ご飯おいしかったですね。ごちそうさまでした。」
とこちらから話を切り上げた。
「えっ。もうそんな時間なんですか。早いですね。。」
。。のあとには残念ですという言葉が隠れているように見えた。
「今度行きたいお店があるんですけれど。」
突然博子さんがつぶやいた。帰る支度をするという流れを遮るように思えた。
「いいですね。どこですか。」
考えさせて下さいとはいえない。こう答えざるを得ない。
ちょっと表情が明るくなって彼女はすらすらとお店の説明を始めた。
結局、約束はとりつけられることになった。あまり今までにない経験だったので、自分にはやや戸惑いがあった。あなたに好意を持っていますという態度が垣間見えるのは悪くない気持ちだ。昔から追いかけて追いかけての自分からすれば、追いかけられる気分は新鮮だ。好きになるより好かれる方が結果としてうまくいくのだろうか。
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