「お疲れ様です。今日は珍しく上司の機嫌が良くて、お昼ご飯をおごってもらいました。弥生さんのお昼って給食って言ってましたよね。好きなもの献立にあるといいですね。」

これで顔文字や絵文字を入れても100文字も書いていないはず。うざくはないと自分では思う。弥生さんにはどう映るのだろう。

1日たったがメールは返ってこなかった。

と、ここで弥生さんとは終わり。だとあまりにも納得がいかない。返事が来るまでひたすら耐えしのぶ。追撃はしない。こういうときに追加のメールはしてはならないと何かで読んだことがある。

火曜日の夜、メールが返ってきた!!

「お返事遅くなってごめんなさい。けっこう毎日忙しくて。給食いつもおいしいですよ。」

おいしいですよ。の後に笑顔の絵文字があった。

メールが届いたことと、絵文字があったことに対して、嬉しくて小躍りしたいところをぐっとこらえて、さらに耐え忍ぶ。即メールの返事はしてはならないらしい。

翌日の朝、こらえきれずにメールを送る。

「おはようございます!毎日お忙しそうですね。メール無理しなくていいですよ。週の真ん中乗り越えたら少しは楽になりますか?お仕事はかどりますように。」

メールの原文には、汗をかいた顔や親指を立てた絵文字を入れてみた。

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