最後のはい?は、今何て言ったの?という意味を込めての、はい?だった。

もちろん意味はわかる。由美子さんからの提案なんて喜んでお受けする!なのだが、この流れで「調子に乗って」失敗したのが前回だ。

そんなことは知るはずもなく、彼女は会話を続ける。

「もりおさんこのあたりのお店ご存じですか?」
「えっと。知ってますよ。たぶん。」

多分も何もない。ここから行くお店までナビゲートできるくらい頭には道順が描かれている。

「そうですね。では行ってみましょうか。」

ややはっきりしない口調で答えた。

レジで会計を済ませる。由美子さんはいち早くお店の外に出て、財布を手にしている。ごちそうさまのお礼を言う体勢に入っていた。

「おいくらでしたか?」
「いえいえ。ここは僕が。」
「それではごちそうになります。ありがとうございました。」

2人で喫茶後のお見合いテンプレート会話をかわし、次のお店へと向かうこととなる。

えーっと、確かこの道を。。と独り言をつぶやきながら由美子さんをエスコートする。間違いなくあっている道を迷っているふりをしながら進む。

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