顕微鏡で見たところ、文字や行間からは残念ながら特別な発見は得られなかった。粛々と任務をこなすモードに入るしかない。

「お疲れ様です。お店ですが好き嫌いがないということなので行きつけのカフェでいかがでしょうか。また予約はディナータイムだけでランチタイムはやっていないとのことでした。」

「お店への連絡ありがとうございます。予約やっていないんですね。わかりました。」

これで1往復。

「待ち合わせの時間ですが、あまり待つのもお腹すいちゃうので待ち合わせ時間11時半でどうですか?それならお店スムーズに入れると思うんですけど」

「待ち合わせの時間11時半でいいですよ。ありがとうございます。」

これで1往復。

お店や待ち合わせが決まってしまい、これ以上特別触れるところがない。これが仕事のアポイントなら1通にまとめて連絡しろよ!と怒られそうだが、少しでも会話を繋いでおきたい苦肉の策だ。

何か「特別なこと」がなければこのまま当日まで音沙汰無く時間だけが流れてしまう。

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