館内が混み合っているせいで、先へはなかなか進めない。麻美子さんの手を引っ張ってこちらへこちらへとルート取りをしながら進む。麻美子さんが見たい魚のコーナーは足を止めてゆっくりと見るが、後からくる来場者、はしゃぎ回る子供、やはりゆっくりとは見学できない。

「人かなりたくさんだね。」

「うん、そうだね。」

「水族館って人気あるんだね。俺、こんなに人いるとは思わなかったよ。」

ややうんざりとしたセリフをつぶやいてしまう。

ボトルネックとなっていた人気のある水槽のコーナーを抜けると、比較的自由に魚たちを見ることができた。空気がおいしく感じられる。

「私お手洗い行ってくる。」

「俺もそうしよっかな。ここで待ってるね。」

トイレで身支度を調えるとともに、時間を確認すると間もなく5時というところだった。完全に予想外に時間を使っている。

もう少しして水族館を出て、夕ご飯。それから観覧車か。ご飯早めに切り上げないと行けないな。

脳内で計画を見直し麻美子さんの元へ。麻美子さんはまだ出てきていなかった。

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