ワインを飲む前からすでに飲んだときのようにまどかさんはご機嫌だ。

一方で自分はというと、実は電車を降りたあたりから、あまり体調がよくない。屋台で食べて、喫茶でも食べて。さらに冷えもあってが理由と思ったので、せめてワインで暖めればなんとか一緒にいる間くらいは過ごせるだろう。

まどかさんと自分のテンションが明らかに違う。せめて彼女には悟られないようにしないと。

そうは思いながらも、体調は明らかに悪くなっていく。まどかさんはあちらを見たいこちらを見たいと、たった1杯飲んだだけなのに興奮気味で顔は赤くなっている。まるで子どもと、要求に付き合わされている親の関係のようだ。

「私お土産にお菓子買って帰ります。」

「わかりました。」

まどかさんは次のお店に向かう。お土産用のお菓子を買ったついでに食べ歩き用にも。

「もりおさんもお一ついかがですか。」

「僕はちょっと。お気持ちだけ。ありがとうございます。」

「あまり好きな味じゃないですか?」

「うーん、そうですね。ごめんなさい。」

味がどうのこうのではなくそれ以前に体調が。が本来の理由だ。

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