佳奈子さんとご飯の約束の日が近づいてきた。当初の予定では7時頃の晩ご飯の予定だったが、夕方遅くから彼女に何か予定が入ったらしく、夜ご飯は無理なのでお昼ご飯という事になった。
お昼ご飯。さて何を食べよう。普段ならひとり身なので、ファミレスでもファストフードでも何でも構わない。今回ばかりはそうはいかない。食べたいものを聞いてみると特に好き嫌いはないとのこと。お店をお任せということは、ある意味で「テスト」なのかなとも思う。
かなり迷ったあげく、野菜をメインにしている感じのいいカフェに行くことにした。お昼からお酒というわけにはいかないだろう。何より自分がそんなにお酒が強くなかったからだ。
約束の日まで、1日1通するかしないかくらいの頻度でメールをする。といっても特別な出来事を報告するわけではなく、質問を小出しにして、会うまでのテンションを維持するようなものだった。同時にメールのやりとりをする時間帯などから彼女のライフスタイルも垣間見られる。
メールの中身なんてどうでもいい情報のようだが、こういった断片的な情報をつなげ合わせて、今度会うときのネタを考えなくてはならない。まるで提案営業みたいだなと思う。
やがて当日になる。時刻は11時前。待ち合わせは駅の改札口だった。そこから歩いてお店に向かうことになっている。佳奈子さんはすでに到着していた。
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